フルート初心者のための正しい姿勢ガイド:肩や背中の痛みを解消

“姿勢が保てない”お悩みを解決

フルート初心者のための正しい姿勢ガイド:肩や背中の痛みを解消

由佳先生

フルートを吹くたびに肩や背中が痛くなる… 通院が必要になる…この原因はフルート演奏時の姿勢にあるかもしれません。そうである場合、フルート演奏時に正しい姿勢や体の使い方ができていないことがあります。本日は、フルート初心者さんが直面しがちな、演奏時の肩や背中などの痛みについて書かせていただきました。

1. 姿勢がフルート演奏に与える影響

姿勢と演奏の関係

フルート演奏に適した姿勢が取れていないと、音色や息のコントロール・息が吸えないなど様々な問題を引き起こします。また、関節や筋肉などに痛みが生じることもあります。

初心者のよくある問題

姿勢が保てず局所的に負担をかけてしまう・長時間演奏していると肩や背中が凝る・痛むなどの症状が出ることがあります。これは、長時間デスクワークなどで同じ姿勢を取ると筋肉が凝るのと同じ原理です。また、痛みや凝りをそのまま放置すると関節や神経などに及び、通院や手術が必要となることもあります。

2. フルートの正しい演奏姿勢とは

基本姿勢のポイントとステップ

背筋を自然に伸ばし、肩をリラックスさせましょう。この状態で目線を上げると自然と頭が上がります。

フルートの持ち方と体の位置関係

体とフルートの間に適度に空間を空けておきましょう。この隙間がない方は非常に多く、また、肩の力みがあるのが共通点かと個人的に推察いたします。
演奏前には体全体が適度にリラックスできているかどうか確認してみましょう。肩や肘を上げてはいませんか? 腰に力みはありませんか?

3. 姿勢が崩れる原因とその解決策

※下記方法は、講師や奏者のアドバイスを受けながら行うことを推奨いたします。

原因1: 緊張による肩の上がり

リラックスする方法

肩を思い切り上げて、その後一気に落として脱力します。すると肩が落ちます。慢性的な凝りがなければ、この状態が本来のあなたの肩の位置です。

原因2: 不適切な腕や手首の角度

リラックスする方法

腕全体を観察してみてください。不自然に曲がった部分や真っ直ぐな部分があれば、そこに力みがある証拠です。一度楽器を離して力みを取り、力まないよう再度構えます。

原因3: 長時間同じ姿勢

リラックスする方法

休憩時に楽器を手放して、きちんと休憩することが大事です。演奏中の力みがある方も多いのですが、休憩時も自席で座ったまま・吹かずに運指練習をして唇だけ休憩しているケースも多く見かけます。こういった場合、体のほとんどの部位は休憩ができていないのです。

4. 実践的なエクササイズと調整方法

※下記方法は、講師や奏者のアドバイスを受けながら行うことを推奨いたします。

ストレッチと強化

背面で手を組み、手をそのまま上げてみてください。凝りによる肩の痛みがあっても適度に肩甲骨をリラックスさせることができます。

演奏中の調整

演奏中は適度に体を動かしましょう。極端ですが、いくら適切な姿勢であっても、棒立ちでは演奏はできませんし、体への負荷が大きいのです。

道具の活用

椅子や壁を使い、背筋をピンと伸ばす・壁に添わせる方法は絶対に実践しないでください。昔は推奨されていたため、今でもこの方法で正しい姿勢を作ろうとする方がいらっしゃいますが、これは深刻な凝りや腰痛・癖を生む大きな原因となります。

5. 体験談と生徒の声

生徒の改善例

「四十肩のため痛みがあり、湿布も使っているがフルートを長時間構えていられない」と仰る中西さん(仮名)。一見仕方のないことに思えますが、中西さん(仮名)のフルート演奏時の腕と背面が力んでいることが原因でした。演奏時に体が力まないよう、正しい姿勢や脱力などを実践いただきました。すると、演奏時の痛みがなくなり、長時間構え続けられるようになりました。また、肩もあがるようになり、「四十肩は仕方ないと思っていたのに、まさかフルートで治ると思っていなかった」と嬉しいお言葉をいただきました。

講師のアドバイス

中西さん(仮名)もそうでしたが、姿勢や力みに関するレッスン時には、姿勢などが驚くほど改善される生徒さんが多くいらっしゃいます。皆さんに共通しているのは、間違った姿勢を正しい姿勢と思われていることです。正しい姿勢でフルートを演奏することができれば、そもそも痛みが生じることはないのです。それは、正しい姿勢が楽であるからです。

結論

正しい姿勢とは

正しい姿勢とは、奏者にとって楽に長時間、綺麗な音で演奏し続けられる必須条件のひとつです。しかし、この理由は何なのでしょうか。通常の、生命維持の身体の状態では管楽器演奏には適していません。正しい姿勢・正しい呼吸法などを実践することで体を楽器として使うことができるのです。よって、フルート演奏時に快適に、綺麗な音を長時間演奏し続けることができ、より上達することができます。

最後に

肩や背中の痛みをなくして、よりフルートを楽しみませんか? 無料体験レッスンで正しい姿勢を学びましょう。今すぐ姿勢を見直して、次の演奏を楽にしましょう。楽器演奏に適した姿勢を得ることで、あなたのフルートライフは激変します。また、あなたが感じる姿勢の悩みを、是非コメントでお教えください。

補足情報

著者情報

フルート演奏時、腰や腕に痛みを覚える方々はたくさんいらっしゃいます。しかし、この原因が常時そこにあるわけではなく、根本的な原因が背中と姿勢・呼吸法にあるという方々はもっと多いように感じます。腕が痛いから腕の痛みがなくなれば良い、というのは、鼻水が出るから鼻水が止まれば良い、のと同じです。風邪であれば風邪薬を服用して根本的解決を促すように、演奏時のお悩みに対しても、私達は根本的解決を推奨いたします。

関連リンク

岩崎 由佳 / Yuka Iwasaki

音楽の世界を広げるフルート講師。情熱と技術を融合し、個々の才能を最大限に引き出します。あなたの演奏が輝く瞬間を、今から一緒に創造しましょう。是非、無料体験レッスンへ。

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