【初心者必見】フルートの音程を合わせるコツ

“フルートの音程が合わない”に本気で取り組む


由佳先生

フルートを吹いていると、音程が合わないと感じたことはおありですか? その悩みを解消する秘訣をお教えします。フルート演奏で、特にアンサンブルなどのときに音程が合わないというお悩みをよくいただきます。この記事がフルートの音程が合わないことや、合わせるコツなどについて、初心者から上級者まで活用できるヒントになれましたら幸いです。

1. 音程が合わない理由

演奏技術の問題

フルートは、サックスなどと違ってオクターブキィがありません。オクターブや音の跳躍時は息を使い分けるのですが、これのコントロール不足が考えられます。また、唇の位置や角度が上手く作用していないこともあります。

楽器の問題

技術面に問題がないのに音程が合わない際は、フルートの調整不良(ヘッドコルクの位置やキーの不具合など)を疑いましょう。最後にフルートを調律に持ち込んだのはいつですか?

環境要因

フルートはそのほとんどが金属でできていますが木管楽器です。温度や湿度・天候の影響により音程が変化します。ピッコロは木管管体のため、特に変化します。

2. 基本的なチェックポイント

フルートの状態確認

ヘッドコルクの位置を確認してみましょう。掃除棒の柄の部分を頭部管に入れ、掃除棒に刻印されたラインが歌口の真ん中に来ない場合はすぐに調律に持ち込みましょう。

チューニングの基本

現在のチューニングはA=442Hzが世界基準です。国によっても変わりますが、日本はこの442Hzに準拠しています。A(ラ)の音を442Hzに合わせるところから始めてみましょう。

姿勢と息の準備

いくらフルートがきちんと調律されていても、姿勢や呼吸法などが間違っていては意味がありません。これくらい、フルートにとって姿勢や呼吸・その循環は大事な要素なのです。

3. フルートの音程を合わせる具体的なコツ

息のコントロール

フルートは、息の強さや方向でも音程や音自体が変わります。正しい方法で演奏できていれば、現代のフルートはそんなに的外れな音程にはなりません。姿勢や呼吸法・息の使い方などを確認してみましょう。

唇の調整

唇の開き具合や角度を変えることでも音程は変わります。ただし、音質も変わります。そのためこれは、上述した正しい演奏法ができてから試すべき方法と言えます。

指使い(運指)

フルートには替え指やトリルなど、1つの音に対してたくさんの運指が存在します。しかし優先するのは正規の運指です。音程の安定性や正確性が理由の一つです。正しい運指を使えているかどうか確認しましょう。

チューニングの習慣

前述したチューニング方法を実践し、毎日の練習時にチューナーで確認する癖をつけましょう。同時にきちんとご自身の音を聞くよう意識してみましょう。

4. 練習方法とツール

スケール練習

スケールをゆっくりと演奏し、音や音程を確認しましょう。ここでポイントとなるのはチューナーを使うこともそうですが、【正しい運指であってもフルートが出してくる音程が常に合っているわけではない】ということです。

ロングトーン

長い音を維持しながら音程を安定させる方法もあります。これは、前述した呼吸法や正しい演奏ができていればそんなに難しくはありません。ポイントは【正しい音程で】維持できるかどうかです。チューナーを目視しながらよく聞いてみてください。

チューナーの活用

前述した、チューナーを見ながら練習する方法はとても有効です。譜面台にチューナーを置いていただいて問題ありませんが、一つ確認してみてください。「譜面台や下を向いて、首や頭自体が下を向いて、チューニングしていませんか?」

録音と確認

自分の演奏を録音し、音程のズレを客観的に確認しましょう。感覚的にでも、音程が低い(高い)気がすると思ったとき、それは意外と当たっていることが多いのです。

5. 実践例と体験談

生徒の成功体験

「音程が低い・悪い・合わない」とレッスン内でご相談くださったのは北田さん(仮名)でした。聴かせていただくと、確かに全体的に低めで、演奏の仕方に問題がありました。姿勢に関しては問題が見受けられなかったため、演奏時の呼吸法や構え方などを再度改善しました。すると音程問題は全てなくなりました。通常の、フルートの構造上の理由から演奏時に音程を調整する程度に収まりました。

講師のアドバイス

生徒さんが「音程が悪い・合わない」と感じられる際、演奏法や呼吸法・アンブッシュアなどに問題があることがほとんどです。よってこれらを改善することが根本的解決法で、これからも問題が起きない対策になります。基礎の部分になるのでとても大事なことです。

結論

音程と人とフルート

フルートは、楽器の中で一番音程が不安定な楽器ではないでしょうか。吹き方はもちろん、唇の角度や首の向き・自信のなさ・運指など音程変化の要素はたくさんあります。フルートの構造上、音程が不安定な音も存在します。

ですが、正しい音程を保つことは、特にアンサンブルでは非常に大事なポイントです。よって人であるあなたが、音程とフルートの間に立ち、正しい演奏法や呼吸法を用いてこれらのバランスを取ることが重要なのです。

最後に

音程の悩みを解消して、美しい音と正しい音程のフルート演奏を実現したくはありませんか? この記事では主にチューナーを用いた練習法をご紹介しましたが、最終的には自分で聴いて判断できなければいけません。

これには【どのように音程を聴き、判断するのか】という部分も必要です。実現方法を学んだことはありますか? 学んでみたくはありませんか? 無料体験レッスンで、まずは「どうして音程が合わないのか」を知るところから、私達と一緒に始めましょう!また、あなたの音程問題や解決法をコメントで是非ご共有ください。

補足情報

関連リンク

岩崎 由佳 / Yuka Iwasaki

音楽の世界を広げるフルート講師。情熱と技術を融合し、個々の才能を最大限に引き出します。あなたの演奏が輝く瞬間を、今から一緒に創造しましょう。是非、無料体験レッスンへ。

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