リズムが取れない・拍子に合わせて吹くのが難しい時のレッスン法

“リズムが取れない”不安を解消する

リズムが取れない・拍子に合わせて吹くのが難しい時のレッスン法

由佳先生

フルートを吹いていて、リズムがズレたり、拍子に合わせるのが難しかったことがおありですか? リズム感やテンポ感(拍子)とは、意外と難しいものだと感じたことがおありですか? あなただけではなく、こういった方々は特に大人の生徒さんにはよくあることです。本日は、フルート初心者さんが直面しがちなリズム感と拍子やテンポについて、簡潔に書かせていただければと存じます。

1. リズムと拍子の問題を理解する

なぜリズムが取れないのか

リズム感の欠如・拍子の理解不足・演奏中の焦りなどが原因であることが考えられます。また、書かれているリズム自体がきちんろ理解できていない・適当に拍子にはめ込んでしまっているケースもあります。

拍子に合わせる難しさ

フルートに息を入れるタイミングと指使いのタイミングを合わせること・頭で理解していても体や神経が追いつかないなどが挙げられます。

2. 拍子に合わせた演奏の練習法

シンプルなリズムから始める

4/4拍子の簡単なスケールや曲を例にして、拍子を手で叩きながらメロディを歌ってみましょう。
例: 上記の方法で「チューリップ」をゆっくり歌ってみる。

拍子を体で感じる

単に手で拍子を叩くのではなく、足で拍を刻んだり体を揺らす・足踏みするなどして体全体で拍子を感じてみましょう。自分で一定の速さで拍(テンポ)を刻んでいく事が大事です。

3. リズム感を養う基本ステップ

メトロノームの活用

メトロノームで拍子を取り、メトロノームと一緒に拍を手で叩きながらリズムを歌ってみましょう。リズムはもちろんですが、基準となっている拍を意識しましょう。
例: ゆっくりしたテンポ(60前後)から始め、慣れたら徐々にテンポを上げる。

拍子をカウントする習慣

演奏前に「1、2、3」と声に出して数えます。最後の4は心の中で数え、このときに口で息を吸って演奏を始めてみましょう。このようにして、メトロノームの拍にただ乗っかるのではなく、自分で拍を数え、自分で刻み続けていくテンポの中にリズムをはめるようにすることがポイントです。上述の方法で歌えるようになったら、手を叩く部分を心の中で刻む・口で歌う部分をフルートで演奏することに置き換えてみてください。

4. フルート特有の課題への対処

呼吸とリズムの調整

拍子(テンポ)内で呼吸(ブレス)する練習をしてみましょう。ルールを決めて、拍の中に呼吸を収めます。
例: 4/4拍子の場合、3・4拍目でブレスする、4拍目でブレスを取り、1音目を吹き始める

指使いとリズムの同期

フルートを吹かず、ゆっくりしたテンポで、運指を確かめながらリズムに慣れるまで繰り返してみましょう。お子様用の練習と思われがちですが、フルートは運指を確認しながら演奏できないため、この練習は様々な場面で有用な練習法です。

5. 実践的なエクササイズ

リズムパターンの練習

「たん・た・たーた・たん」などの簡単なリズムを、フルートで演奏してみましょう。これができたら、「メリーさんの羊」や童謡など、リズムが単純で親しみやすい・聞いたことのある曲を使って実際にそのリズムを演奏してみてください。

録音と振り返り

自分の演奏を録音し、ズレを確認してみましょう。このとき、録音に合わせてご自身でテンポを手拍子で叩いてみてください。ズレやリズムの曖昧な部分がすぐに分かります。

6. モチベーション維持のコツ

小さな成功を積み重ねる

1小節でも正確に演奏できたら自分を褒めましょう! この、1小節の積み重ねが曲の最後に導いてくれます。例えば、曲中のできない小節が3小節あったとして、この3小節ができるようになればその曲はできるようになることになります。そのため、あなたは3小節だけできるように練習すれば良いのです。なぜなら他の小節は既にできるのですから。

楽しみながら学ぶ

好きな曲のリズムに挑戦し、達成感を得ましょう。時々は、できる部分や得意な部分を演奏して、できることを確かめたり自分を褒めてあげてください。

結論

拍子(テンポ)とリズム

一定のテンポで拍子を取り続けられない・リズムが取れない・拍子に合わせるのが難しいという悩みは、正しい練習法で克服することができます。こういったものは主にお子様向けのリトミックや、幼少期に行う事が多いため、大人になってからでは改善・克服が難しいとお考えの方がいらっしゃいます。しかし、拍子は平たく言えば断続的な手拍子です。手拍子ができない方はいません。リズムとは一定の拍子の中にはまっているものであり、基盤は算数です。分解して考えれば必ず理解できるため、これらの問題は必ず克服できるのです。

最後に

今すぐ手拍子をしてテンポを取り、メトロノームを手に持ってリズム感を鍛えましょう。テンポ感とリズム感を鍛える方法を、無料体験レッスンできちんと学んでみませんか? 特にフルート初心者さんや楽譜に苦手意識がある場合、直接指導を受ければさらに上達が早まります。
また、あなたが体感した、〈リズム練習での成果〉を是非コメントでお教えください!

補足情報

著者情報

拍子に合わせて吹く・リズムが取れないなどの悩みは、ほとんどの初心者さんが直面することがある問題であり、フルート演奏以前の問題だと捉えがちです。上記問題は必ず改善・克服可能なものです。テンポ感とリズム感を鍛えると、より一層フルート演奏や読譜が楽しくなります。

関連リンク

岩崎 由佳 / Yuka Iwasaki

音楽の世界を広げるフルート講師。情熱と技術を融合し、個々の才能を最大限に引き出します。あなたの演奏が輝く瞬間を、今から一緒に創造しましょう。是非、無料体験レッスンへ。

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