“フルートで即興演奏ができない”を制する
「フルートで即興演奏に挑戦したいけど、何から始めればいいかわからない」時々、こんなお悩みをご相談いただくことがあります。フルート初心者・中級者さんに向けて、本日は即興演奏の苦手を克服するヒントになるような記事を公開いたします。
1. 即興演奏が苦手な理由
一般的な悩み
「Jazzは好きだけど、何を演奏していいかわからない」「間違えるのが怖い」「これで問題ないのか判断がつかない」などのお悩みが多いのではないかと考えます。また、クラシックでは、基本は即興などでメロディを変えるのはいけないこと・作曲者への冒涜と学ぶので、クラシックをやっていた人は即興は苦手、と感じやすいのではないでしょうか。
心理的障壁
自信が持てないことや、「これであっているのかわからない」といった心理が、演奏や練習にも大きな壁となります。これが、〈即興演奏は苦手〉と脳に刷り込みを作ります。
2. 即興演奏の基本理解
即興演奏とは
指定のコード内で自由にメロディなどを創ることです。例えば、Jazzはこれを展開して曲が続いていきます。
必要なスキル
スケールやコード・メロディを記憶しておくことやリズム感・リズムを組み合わせることや応用力などが必要になります。
3. 即興演奏を始めるステップ
ステップ1
シンプルなスケールから
ハ長調(Cメジャー)のスケールで簡単なコード(ペンタトニック)などを使い、簡単なフレーズから演奏してみましょう。
例
「ドレミファソ」のみ・1オクターブ分のみの音を使って自由に音を組み替える。
ステップ2
リズムに慣れる
ステップ1に簡単なリズムを付けてみましょう。
例
ステップ1にリズムを付けたものを、ゆっくりのテンポで演奏してみる。
ステップ3
コード進行に挑戦
簡単なコード(例: C-G-Am-F)をバックに演奏もしくは、コードの主音から始めて即興演奏をしてみましょう。
実践例
YouTubeのカラオケトラックなどを利用して演奏し、ハーモニーを感じる。
4. 即興演奏の練習法
短いフレーズを繰り返す
3~5音の短いフレーズを作り、リズムや音の並びを変化させてみましょう。
他の音楽を模倣
好きな曲のメロディーを参考に、簡単な部分から自分のアレンジに変えてみましょう。このときに、ご自身が学ばれているジャンル(JazzならJazz)を意識してみましょう。
録音と振り返り
自分の即興を録音し、コード内で展開できているか、不協和音になっていないかなど、良かった点と改善点を分析してみましょう。
5. 自信をつける方法
失敗を恐れないマインド
即興は、基本的に「間違い」というものは存在せず自由で、現代即興は特にそうです。しかし、コード内に収められているかなど、最低限のルールは守っておきましょう。
小さな成功体験
簡単な即興を家族や友人などに披露し、ポジティブなフィードバックを得ることはとても良いことです。ご自身も一緒に楽しめると尚良いでしょう。
グループでの即興
簡単なセッションで他の奏者と一緒に演奏することは、新しい刺激や改善策などを得ることもでき、何よりとても楽しい場となります。
6. フルートならではの即興の魅力
音色の柔軟性と特徴
フルートの軽やかさやビブラート・耳障りの良さを活かした表現ができます。また、他の民族楽器・ボサノヴァやラテン音楽とも相性が良いのもフルートの魅力ではないでしょうか。例えば夏っぽい・ビーチを連想させる・哀愁を漂わせるなど、こういった表現にぴったりなのがフルートならではの特徴や持ち味かと推察いたします。
結論
即興演奏が苦手でも、ステップを踏めば誰でも表現することができます。しかし、ジャンルによってルールが違い、元来、即興演奏は楽器を選びません。最初のうちは楽器を演奏しての練習よりも、コードなどの座学をしっかりと行い、楽器を用いた練習や演奏に切り替えるほうがスムースでしょう。
最後に
フルートでのJazzの演奏や即興演奏を、今すぐ試してみませんか? 最初は戸惑うこともあるかと考えますが、慣れてしまえばとても楽しいものです。無料体験レッスンでその第一歩をサポートします。私達と一緒にジャンルの壁を越えてみましょう!
また、あなたが即興で演奏してみたい曲は何ですか?どんなジャンルやアレンジがお好きですか? コメントで是非お聞かせください。
補足情報
著者情報
私の専門はクラシックですが、実はスイスではJazzも学んでいました。クラシックでやってはいけないことが、Jazzでは寧ろやらないといけない・やったほうが良いことになるので、慣れるまでは即興が苦手でした。最初にJazzアレンジしたものはポップスアレンジだと言われ、コードにも苦労はしましたが、Jazz奏法なども慣れればとても楽しいものですよ。
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