“フルートの指使いが追いつかない”を解く
講師紹介
フルートの指使いについてお悩みはありませんか? 効果的な解決策があります。
フルートの指使いは簡単だ、というのを聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。実際に吹いてみると運指で迷う、といったご経験がおありではないでしょうか。これで悩まれる方は、当教室にもいらっしゃいます。
「運指を覚えましょう」と言われても、【運指の覚え方】を教わったことがある方は少ないのではないでしょうか。本日は、フルートの指使いを練習する、追いつかないことに関する解決策のヒントを書かせていただこうと思います。
1. 問題の理解と共感
指使いの難しさ
フルートに限らず運指はとても大切ですね。間違った運指を使えば間違った音になったり、音として成立しなかったり、といった事象が起こります。こういったことを防ぐ・そのための練習はとても重要です。そしてフルートの運指はリコーダーやサックスとよく似ており、さほど難しいものではありません。
フルートと他楽器との違い
フルートの指使いを難しくしているのは、運指の複雑さではありません。【各指が独立して動く必要があるのに、演奏時に自分の指が見えないこと】です。
初心者の共通の悩み
最初にフルートの運指で困るのは、まずは運指表の見方でしょう。見方が解ってしまえば簡単ですが、それまでは難しいかもしれません。また、ある程度運指を覚えた後は、早く指を動かしたり、瞬発的に運指を変えることもポイントになってくるでしょう。
2. 基本的な指使い練習法
指の独立性
ピアノなどと同じ様に、フルートは各指で操作するキィが違います。しかし人体の構造上、どの指も均等に動かせる・同じ動かしやすさ、というわけではありません。ある程度吹けるようになったらこれを訓練する必要があります。
具体的なエクササイズの前に
「自分の指がどこにあって、どういった動きをしようとして、実際にどのように動かしたか。」を意識したことはおありですか? あなたは今、どきっとされたのではないでしょうか。まずはこれを意識してみましょう。
スケール練習
ゆっくりから始める
メトロノームを使って、音価に気をつけながらスケールを吹いてみましょう。各指を意識しながら音を並べるのがポイントです。
一つのスケールをマスターする
C Dur(ハ長調)から始めましょう。これが全ての調の基本です。低いドの音が難しければ最初はレから始めても問題ありません。
3. 効果的な練習方法
指を意識する
上述したようにフルートは【演奏中に奏者が自分の指を見ることができない楽器】です。フルートを構えている(吹いている)時に、どの指がどこにあって、今どの指を同時に動かし、どの指を上げ下げしようとしているのか、指使いとともにしっかりと留意しましょう。
小分け練習
短時間集中
短時間の練習はおすすめの練習法のひとつです。脳のことを考えると、これは効果が大きいためです。時間を決めて、短時間だけ練習し、休憩を入れてみてください。
反復練習
繰り返し演奏
練習と言えば、の練習法です。上述した練習法などで【できないところができるようになってから】行ってみてください。
4. 技術向上のためのテクニック
視覚化とリハーサル
指使いのイメージトレーニング
イメージトレーニングを用いた練習法はとても有効ですが、その練習法を取り入れている方はとても少ないように感じます。3D的に、具体的に、まるで演奏しているようにイメージするのがポイントです。
他の部位との連結の練習
スタッカートとレガート
いくら運指がきちんと覚えられていても、他の部位との連結ができていないと技術向上という観点からはあまり意味がありません。同時に動き、アクションできることを意識してみてください。
5. 実践的なアドバイス
曲調の理解
リズムとテンポの感覚
リズム感とテンポ感は、全く別のものです。自分でテンポをキープして刻めるようになったら、その中にリズムを当てはめていく、ということを心がけてください。
録音を活用
客観的な評価
自分の演奏を録音し、どの音や部分が指使いのばらつきや間違いがあるのか、テンポやリズムが適切かどうかも含めて確認し、改善していくのはとても有効な方法です。
6. 成功体験とモチベーション
小さな目標設定
達成感を味わう
毎日若しくはレッスン毎に、少しずつでも進歩を実感しましょう。そのためには録音など上述した方法を活用し、練習法を試してみてください。
生徒の成功例
実際の体験談
「フルートの指使いが、演奏時に出てこない」とお悩みだった新田さん(仮名)のレッスン時にお話したのは、指使いを暗記することではなく【指使いを筋肉と脳と感覚に紐づけること】の大切さでした。そのための練習法をお伝えし、実際にレッスン内で一緒に練習させていただきました。この方法を試していただくと、次回のレッスンではほとんどの指使いと、苦手だったところはすらすらと演奏できるようになられ、「指使いを覚えるということの意味がわかった、できるようになってさらにやる気が出てきた」と嬉しいお言葉をいただきました。
結論
運指を覚えることとは
ある音を吹きたい時に、その指使いが出てこなければ出したい音は出てきません。指使いを覚える必要はありますが、かといって【運指を丸暗記すればいい】というわけではありません。それは単なる記憶にしか過ぎないからです。演奏する、という行為で実践・応用できるように覚えていく必要があります。
指使いをマスターするなら
あなたは指使いをどの様に覚えましたか? 覚えているのに演奏時に運指が出てこないことにお悩みですか? 今日から改善しましょう。どの様に覚えるかを教わったことがないなら、これを機に無料体験レッスンで具体的な指導を受けませんか? 指使いの悩みを解消するレッスンを今すぐ予約して、もっとフルートを自在に演奏しましょう!
コメント