楽譜が読めない?音符とリズムを理解して演奏に進む方法

“楽譜が読めない”劣等感を開放する

楽譜が読めない? 音符とリズムを理解して演奏に進む方法

由佳先生

フルートを始めたいのに、楽譜が読めなくて挫折していませんか? 楽譜には、音や音符・拍子・リズムなど、書かれている事は多岐に渡ります。しかし楽譜が読めれば、フルートだけでなく全ての西洋楽器の演奏に生かせます。本日は、初心者さんにヒントになることを中心に簡潔にお話したく思います。

1. 楽譜が読めない問題の原因

初心者のよくある悩み

楽譜が「謎の記号の羅列」に見える音符の位置やリズムがわからないなどが挙げられます。その他外国語にも戸惑われるのではないでしょうか。

心理的障壁

「楽譜が読めない=音楽ができない」という思い込みをなくしましょう。「フルート初心者=音楽表現ができない」も、なくしましょう。楽譜を前にして楽器を手にした時点で、あなたはフルート演奏家です。

2. 楽譜の基本を理解する

フルートの楽譜の構造

五線譜の説明

5本の線を【五線】と言います。この、線の上の音(加線の音)と、線の間のスペースの音(音符)を使って、音は譜面上に表現されています。

音符の位置

フルートの楽譜ではト音記号譜のみを使用し、下記のように記されます。下記の楽譜は低音域の1オクターブですが、これを中音域・高音域と、合計3オクターブが、基本的なフルートの音域になります。

五線を超える低音・高音は、下記のように線を加えることで表現されます。
 

音符の種類と長さ

全音符、二分音符、四分音符

四分の四拍子を基本と考えたとき、下記のようになります。
全音符(左)=4拍・二分音符(真ん中)=2拍・四分音符(右)=1拍

休符の基本

休符は、楽器から音を出さないタイミングのことです。これも、上記の音符と同じく長さが決まっています。その長さの分、演奏をしないでほしいという意味です。

3. リズムを理解して演奏に進む

リズムの基礎

拍子の概念

4/4拍子や3/4拍子などの拍子は分母部分と分子部分に明確な意味があります。【分母=基本となる音符の数】【分子=1小節の中に入る音符の数】です。なので、4/4と記載されている場合、【1小節に四分音符が4つ入る拍子】という意味です。

簡単なリズムパターン

リズムがわからなくなったら、まずは吹くのをやめて楽器を置きましょう。手で拍子を取りながら、リズムを歌ってみてください。

メトロノームの活用

リズムを体で感じるためのツールとしてメトロノームを使ってみてください。足や手で拍子を刻みながら、「たーた、た」などリズムを歌ってみましょう。

4. 実践的な練習方法

ステップごとのアプローチ

ステップ1

音符の名前と長さを意識し、手拍子でテンポを叩きながら、「たー」「た」など音の長さを歌ってみましょう。

ステップ2

簡単なフレーズや童謡を例に取り、手拍子でテンポを叩きながらリズムを歌ってみましょう。リズムや音の長さがわからないところは分解して理解し、長さなどを楽譜に書き込んでも問題ありません。

ステップ3

ステップ2と同じテンポで、フルートでゆっくり演奏してみましょう。ポイントは、テンポとリズムを同時に意識することです。

5. 初心者向けの解決策とモチベーション維持

簡単な曲から始める

「きらきら星」「チューリップ」など、短くてご自身が聞いたことがある、簡単な曲から始めてみましょう。ここで成功体験を経験するのがポイントです。

焦らないマインドセット

楽譜を読むのは難しいことではありません。平たく言うと数字が記号に変わっているだけです。練習や経験で必ず読めるようになります。

講師からのアドバイス

最初から楽譜が読める人はいないので、最初は読めなくて当たり前です。焦らずゆっくり簡単なものから始め、少しずつ慣れていきましょう。

結論

フルートの楽譜は簡単

慌てずにきちんとステップを踏み、焦らなければ楽譜は読めるようになります。楽譜や音楽の根底は算数や数学です。足し算と引き算ができれば楽譜は読めます。よって、今楽譜が読めなくても必ずフルート演奏に進むことができます。

最後に

楽譜の不安を解消してフルートを始めたいなら、まずは無料体験レッスンで一緒に学びましょう。「今更楽譜の読み方をレッスンで、なんて…」と決して思わないでください。フルートの楽譜は音域の関係上、低音がありません。ト音記号で記せる音しかなく、ヘ音記号は使わないため、とても簡単です。今日から一歩前進し、楽譜が読める喜びを体験しましょう!
また、あなたの〈楽譜で困った経験や克服したエピソード〉を是非コメントでご共有ください。

補足情報

著者情報

フルートを始められる方の中には、楽譜が読めない・読み方を忘れてしまった、という生徒さんもたくさんいらっしゃいます。同時に、楽譜を読むのが苦手という生徒さんもいらっしゃいます。皆さん共通するのは【本当の楽譜の読み方】を教わったことがなく、とても苦労されているということ。読譜はもちろん、演奏に生きる、【本当の楽譜の読み方】を取得してみませんか?

関連リンク

岩崎 由佳 / Yuka Iwasaki

音楽の世界を広げるフルート講師。情熱と技術を融合し、個々の才能を最大限に引き出します。あなたの演奏が輝く瞬間を、今から一緒に創造しましょう。是非、無料体験レッスンへ。

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