フルート購入の判断基準
講師紹介
フルートを購入する際に何を基準に選べばいいのか迷っていませんか?
この【フルート選びガイド】で解決しましょう。フルートを選ぶ際、どういったポイントを基準に選定すればいいのか悩んだご経験はありませんか? メーカーや音色・メカのタイプなど気にしたいポイントは様々です。
楽器購入時に悩むのは初心者でもプロでも同じです。私も現在、楽器購入を考えていますので、今この記事をお読みいただいているあなたと同じ【悩んでいる人】です。
よって、初心者もプロも、迷ったらお読みいただきたい記事を作成いたしました。今回の記事では、楽器購入時の【フルート選びの悩み】を、あなたと一緒に解決できればと存じます。
1. フルートの種類と基本情報
フルートの種類
私たちが【フルート】と言った時に思い浮かべるものの正式名称は【グランド・フルート】です。最低音がドのものをC管・シのものをH管と呼びます。この2種は音色も違い、C管は明るく、H管は重厚感があります。
素材の違い
フルートには金・銀・プラチナ・洋銀など、様々な金属が使用され、初心者には銀・洋銀が、プロには金・銀・プラチナがおすすめだと個人的には考えます。
2. 初心者向けフルート選びのポイント
予算
5‐10万以内の予算を見ておきましょう。これよりも安いフルートも選べますが、安いものはメンテナンスが難しい・長期的に利用しにくいことがあるなどデメリットが多いため、そこそこの金額のものを購入しましょう。
機能性
カバードキィ(キィに穴が開いていないもの)を選びましょう。そのほうが構え方などを覚えやすいためです。
素材
初心者の場合は銀・洋銀もしくはこの両方を使用したものを選びましょう。楽器が重くないので音も比較的出しやすく、上記予算内で収めることができます。
3. 中級者向けフルート選び
予算
初心者の予算と同じか、買い替えなどの場合は1本目よりも少し多いくらいとしましょう。音色の追求のためには洋銀よりも総銀製のものがお勧めです。
機能性
もし予算に余裕がある・生涯使いたい楽器ならばオプションを検討しましょう。Gisキィを大きくするなど、よりご自身に合いやすいものが見つかるかも知れません。(オプションはなくても問題ありません。)
素材
音色の追求のため、洋銀よりも総銀製・銀が多く使用されたものがお勧めです。メッキ(洋銀に銀メッキ・銀に金メッキ)も選択肢に入りますが個人的にはお勧めできません。お手入れやサビ防止にはなりますが、調律時にこれが阻害要因になることがあります。
4. プロフェッショナル向けのフルート選び
予算
ご自身のお財布と相談して決めていただいて問題ありません。しかし、【なぜその金額を楽器にかけるのか】【その楽器を選ぶ目的】【その楽器に求めるもの】を明確にしましょう。また、オプション選択時の予算も内訳に入れておいてください。
機能性
フルートは形・機能が既に完成されている楽器です。プロのフルート選びならば機能の問題はないものと考えて問題ありません。
素材
金・銀・プラチナ製のものをお勧めします。それよりもメーカーによる音色の違いや変化・キィアクションなど、楽器に任せたいポイントを満たしてくれるものを選びましょう。
5. 試奏の重要性
試奏のプロセス
試奏をせずに楽器を購入するのは絶対にやめましょう。可能であれば事前に奏者・講師に選定してもらうか同行してもらいましょう。また、試奏は店舗によっては予約が必要なので事前に電話などで確認するのが望ましいです。
注意点
2.3.4で挙げたポイントとあなたが譲れないポイントを満たす楽器かどうか確かめてください。ここでフルートが選べなかったとしても、購入を決める必要はありません。別店舗で試奏して、あなたにご縁のある楽器を試奏して見つけましょう。
6. メンテナンスと長期的な視点
アフターケア
購入後、一定期間はメーカー保証がついている場合が多いと推察します。そうでない場合もご安心ください。保証がない場合・この期間以降は1年に1回程、調律師さんにメンテナンスをお願いしましょう。
投資としてのフルート
生徒さんの練習量にもよりますが、1本目は後に手放しても問題ないもの・2本目はずっと長期的に使うものとするのが一番建設・経済的かと考えます。
2本目購入時には1本目は下取りに出すか、サブ楽器として保管しておきましょう。
よって1本目はレンタル楽器から始めるのも、後に買い取ることもできるためおすすめです。こちらの記事にも少し記載しておりますので併せてご一読いただけますと幸いです。
7. 実際の体験談
生徒の選択例
初心者ではあるものの、長期的に使用したい笹野さん(仮名)は、約10万円の中古楽器を購入されました。最初の1本目を購入された宮崎さん(仮名)は、後に娘さんに譲りたいとのことで、約30万円のフルートをお選びになりました。このように、生徒さんの今後のお考えや計画によって選ぶものは異なります。
最後に
注意点
フルート選びは初心者・プロ・練習頻度や目的によってその答えは十人十色です。
しかし、この【フルート選びガイド】を読んでくださったあなたにお願いしたいのは、【奏者や講師に選定してもらう】ことです。一人で選ぶことは避けましょう。
また、人間と同じように、フルートは特に、【完璧な楽器】は存在しません。苦手な音や、個体により苦手な表現や音色もあります。そんなところも含めて愛してください。あなたがお選びになったそのフルートは、あなたの【体の一部】です。
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著者情報
私の楽器購入時も師匠に選定してもらいました。1本目があなたに合っていないなど問題があると、今後に大きな影響を及ぼします。当教室の生徒さんには、購入時・メンテナンス時は一度ご相談いただくようお願いしております。
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