フルートを買ったら、次に何を揃える?

フルートを手に入れた後、「他に何を揃えればいいの?」と迷った経験はありませんか?
楽器店やインターネットで調べると、さまざまなアクセサリーがあり、持っていても人によっては滅多に使わないものもあります。
この記事では、現役フルート奏者・講師の立場から、本当に必要なものだけを厳選してご紹介します。
1. 揃える前に知っておいてほしいこと

フルートのアクセサリー(フルート用の小物)には、主に「絶対に必要なもの」「あると便利なもの」の2種類があります。今回はその中から、特に最初に揃えておくべき10点をご紹介します。ぜひご参考にしてみてください。
2. フルートのお手入れに欠かせないもの【消耗品】

① スワブ(またはガーゼ)
演奏後、管内に結露した水分を取り除くために使います。フルートは、管の内側に水分が溜まります。そのまま放置すると、過度な湿気によるタンポ(キィのパッド部分)の劣化や、カビの原因などになることも。
ガーゼは消耗品なので定期的な交換が必要です。スワブを使う場合も同様に、清潔な状態を保つために定期的に洗いましょう。演奏後は必ず管内を拭き取る習慣をつけてください。
② クリーニングロッド(掃除棒)
①のガーゼを管内に通す際に使う棒状の道具です。フルート購入時に付属していることが多いですが、ない場合は早めに揃えておきましょう。
③ ポリシングクロス(外側・キィ用)
楽器の外側やキィを拭くための柔らかいクロスです。
演奏中についた手の油脂や汗・ホコリなどをそのままにしておくと、様々なトラブルにつながります。演奏後はポリシングクロスで丁寧に拭き取りましょう。洗い替えは必要ですが、丁寧に使えば長く使えるアイテムです。
④ トレーシングペーパー
タンポ(キィのパッド)に水分や油分が付いたときに使う、パルプ素材のシンプルな紙です。
100円ショップなどで販売されているあぶらとり紙で十分です。使い方は、キィとタンポの間にそっと挟み、キィを開けてから紙を取り出します。この順番が大切で、紙を引き抜いてしまうとタンポを傷める原因になりますので注意が必要です。
パウダー付きのものも市販されていますが、個人的には茶色いシンプルなパルプ素材のものを推奨しています。消耗品ですので、多めにストックしておくと安心です。
3. 演奏環境を整えるもの

⑤ 譜面台
楽譜を見ながら練習するために必ず必要です。
机の上に楽譜を置いて練習すると、自然と下を向く姿勢になり、フルートの演奏に不向きな体勢になります。譜面台を使用して、楽譜を適切な高さに置くことで、正しい姿勢での練習や、無理のない綺麗な音での演奏が可能になります。
⑥ メトロノーム
正確なリズム感やテンポ感を養うために欠かせないツールです。スマートフォンのアプリでも代用できますが、専用機器があると練習に集中しやすいです。無理に出来ないテンポや早いテンポで練習しないことが、上達への近道です。
⑦ チューナー
音程を確認するための必需品です。
フルートは息のスピードや角度によって音程が大きく変わります。チューナーで客観的に確認しながら練習することで、正確な音程感が身につきます。メトロノームとチューナーが一体になった製品もあり、持ち運びにも便利。
4. 楽器を守るもの

⑧ 楽器ケース
フルート本体を安全に保管・持ち運ぶために必要です。購入時に付属していることがほとんどですが、単体でも販売されています。
⑨ 楽器バッグ(ギグバッグ)
楽器ケースを入れて持ち運ぶための外側のバッグです。移動中の衝撃から楽器を守る意味でも、とても重要なアイテムです。内側にしっかりクッションが入っているものを推奨いたします。まれにクッションが入っていない製品もありますので、購入時は必ず確認してください。
デザインよりも、クッションなどの機能を優先して選ぶのが賢明です。
5. 上達のために

⑩ 教本
フルートを演奏する全ての方にとって、教本は大切な一冊です。
正直にお伝えすると、当教室では教本なしに独学でフルートを正しく、楽に演奏したり、不必要な癖をつけることなく上達させることは、ほぼ不可能に近いと考えています。
音の出し方・指使い・楽譜の読み方や基礎などを学ぶためにも1冊は購入し、使用しましょう。教本の選び方については、後日詳しくご紹介する予定です。
番外編:知っておくと役立つ2つのこと
フルートクッション(プロテクトクロス)— ぜひ持っておいてほしい一品
練習中や休憩中、フルートを机の上に一時的に置くことがあると思います。その際に、クラウン(頭部管の端)やGisキィを机に直接当ててしまったり、無意識に引きずってしまったりして、楽器を傷める方がとても多い印象です。
フルートクッション(プロテクトクロス)は、楽器の下に敷いて使う長方形のクロスで、こうした傷や衝撃から楽器を守ってくれます。ムラマツをはじめ各メーカーから販売されているほか、ハンドメイド品もあります。
私は便宜上、クロスを斜めに折って代用することが多いです。クロスを余分に1枚持っておくだけで同じ役割を果たせるので、まずはその方法でも十分です。
どんな時でも、フルートを丁寧に扱う習慣が、楽器を長持ちさせる一番の方法です。
湿度調節剤
楽器ケースの中に入れて使う、湿度をコントロールするためのアイテムです。
「金属だから湿気は関係ない」と思われるかもしれませんが、タンポ(パッド)は自然素材でできており、湿気の影響を受けます。高湿度な環境ではタンポが膨張し、音に影響することもあります。
最後に
フルートを始めたばかりの方、これから始めようとしている方へ。アクセサリーや消耗品は、楽器本体に比べると地味な存在ですが、日々の演奏と楽器の状態を支える、大切なものばかりです。
まずは今回ご紹介した10点を基準に、少しずつ、必要なものから揃えていきましょう。
yukita(ユキータ)フルート&ピッコロ音楽教室では入会前に、無料体験レッスンを実施しています(お一人様1回限り)。アクセサリー選びや日々のお手入れについてのご相談も、どうぞお気軽にお聞かせくださいませ。
補足情報
著者情報
「楽器の他には何を揃えたらいい?」「セットでついていたが、用途がわからない」などのご質問は、体験レッスンでもいただきます。「これも必要だったの?」と、慌てて買いに行かれる方もいらっしゃいます。
必要なものはシンプルですが、「これは本当に必要?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。今回ご紹介した10点は、私自身が日々の演奏・レッスンの中で実際に使っているもの、または生徒さんに必ずお伝えしているものです。
アクセサリー選びでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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