実は、日本はフルート大国
講師紹介
フルートを始めるとき、実際には何から始めればいいのでしょうか。国内ではあまり知られていないかもしれませんが、日本は【フルート大国】として知られています。フルートは日本人とも相性が良く、趣味でフルートを吹かれる方が世界的にも多く、世界的フルートメーカーのひとつは日本のメーカーです。こう聞くと、フルートとの距離が意外に近いように感じますね。
私も最初はフルート初心者でした。フルートケースも開けることができず、父や先生に開けてもらいました。どんなに有名な奏者も、最初は初心者です。今、この記事を読んでいただきながら「何から始めれば良いのか」と悩むあなたと同じです。今回の記事が少しでもあなたのヒントとなれれば嬉しいです。
1. 始める準備
楽器の選択
フルートの種類と購入方法
初めはビギナーズモデルの楽器を推奨します。最初から高額なものをご検討いただく必要はありませんが、あまりに安価なものは粗悪品であることも多いので注意が必要です。また、万一の故障などにも備えて国内メーカーのものにしておくと尚安心でしょう。
レンタルや中古の選択肢
楽器店やメーカーから楽器をレンタルすることもお勧めです。気に入ったらそのまま購入することも可能なので、最初の1本目には良い方法です。
中古品の購入を検討したい場合は、必ず先生や講師に選定を依頼しましょう。管体は落ち着いて鳴りがいいものもありますが、メカの経年劣化・状態によっては購入をお勧めできないこともあります。
基本的な用品
楽器と楽譜・筆記用具があれば問題ありません。また、録音や録画をご希望の方は先生や講師の許可を得て、これらの機材やスマホもご用意ください。また、メモが取れる白紙の紙なども準備しておきましょう。
2. 初回レッスンの内容
フルートの基礎知識
フルートの構造と組み立て
フルートは3部分に別れた状態でケースに収納されています。これに驚いて慌ててしまう方もいらっしゃいますが、慌てず真直ぐにジョイント部を接合しましょう。真直ぐに入らないと接合部が曲がることがあります。
正しい持ち方
フルートを【持つ】ことと【構える】ことは別の行為です。組み立てたらまずは持ってみましょう。頭部管と胴管の間、多くはメーカーのロゴが刻印されている部分を握って縦に持ちましょう。
リッププレートの下を握ると、胴管・足部管が抜けて床に落下することがあるため、こういったことは避けましょう。
音出しの第一歩
息の使い方
フルートの発音構造はとてもシンプルです。まずは息の使い方などは考えず、唇に当てて溜息をついてみましょう。「ほー」と息を吐くと音が鳴ります。
単音と簡単なフレーズ
まずは頭部管でのみ練習を行いましょう。頭部管では、3つの音程の違う音を演奏することができるため、ここで【息を吹く】ことに慣れながら、どう吹いたら音が出るのかを試してみましょう。
3. 継続的な学習の方法
家庭での練習
効果的な練習方法
「明日はレッスンだ」と焦って前日などにまとまった時間を確保して練習される方もいらっしゃいますが、これはお勧めできません。余計な力みや癖を生み、何より今後の上達に全く貢献してくれません。
練習時間の設定
最初は1回の練習が5分でも問題ありません。毎日〜数日に1度、楽器を触る癖をつけましょう。フルートに限らず、楽器演奏で使用する筋肉の使い方は日常のものとは異なります。
これを体に定着させるために、時間が短くても頻繁に吹いて体に【フルート演奏を馴染ませる】ことがポイントです。
レッスンのスケジュール
週1回のレッスン
本来は週1回レッスンにお越しいただくのが理想です。何か疑問や癖が発生してもすぐに軌道修正できるからです。上記が難しい場合は隔週とし、一ヶ月開くことはないのが望ましいと考えます。
オンラインレッスンの活用
対面レッスンが難しい場合はオンラインレッスンをご活用ください。移動時間も短縮できる他、楽器演奏が可能でインターネット回線があれば、今あなたがいる場所がレッスン部屋になります。
4. 初心者のためのレッスンプログラム
初心者向けカリキュラム
基礎から始める
吹くことに慣れながら、低音・中音を出し、指を見ない状態で各指がどこにあるのか感覚を掴みましょう。
楽しみながら学ぶ
ある程度低音・中音を吹けるようになったら、教本を進めると同時にゆっくりと簡単な曲から吹いてみましょう。
目標設定
短期目標
必要な力のみを使って楽器を構え、音を吹いて並べることが最初の目標です。ここで、無駄な力みをなくし、特定の部分ばかり使わないようにしておくことがとても重要です。
長期目標
感覚的に運指を変え、スムーズに音を吹けるようにしましょう。もし、楽譜を読むことが初めての場合は、ここで楽譜をスムーズに読めるようにしましょう。
5. 自信をつける小さな成功
初心者の成功体験
初めての音出し
初めて音が出せた時の喜びは特別なものです。初めて音階が吹けたときの喜びはもっと大きいものです。「独学でやってみたけれど、ひとりでは無理でした」と、仰る生徒さんが初めて音を出せた時、それは0が1になるという大きな最初の1歩です。
簡単な曲の完奏
構え方や吹き方・運指を覚えるなど様々なプロセスを経て、簡単な曲を演奏していただきます。
音が出せる段階は【吹く】という行為ですが、曲が吹けるというのは【演奏する】ということです。これができたとき、あなたも【楽器演奏者】の新しい仲間です。
結論
再確認
ここで再度確認させていただきたいのは【初期段階で楽に正しく吹くことを習得して演奏過程に進むこと】の重要さです。
「初心者だからレッスンには通いにくい」「しばらくは独学で」とお考えの方もいらっしゃると思いますが、【今後基本となることを初期段階で正しく学ぶこと】はとても重要です。
ここで学んだことは、フルートに限らず、あなたが楽器演奏を続けられる限り必要だからです。
今すぐ無料体験レッスンへ
フルートは決して難しい楽器ではなく、管楽器の中では1番簡単な発音構造と言っても過言ではありません。しかし、安直に進めても問題ないということでもないのです。無料体験レッスンで、あなたの音楽の旅を始めましょう。当教室で、無料貸し出し楽器と共にあなたをお待ちしております。
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